子連れ避難時の注意点と持ち物は?いざという時の災害の備え
地震だけでなく、夏の台風や集中豪雨、大雪など、
日本では自然災害で避難することがあります。
「災害から子どもを守りたい」
「避難するためのものを準備しとかないと…」
でも何から備えておけばいいか分からない!!
ここではそんな不安を解消出来るような情報を
ご紹介します!
子連れ避難での注意点
避難所での暮らしは、大人でさえストレスが溜まり大変なもの。
初めての経験なら尚更戸惑うことも多いでしょう。
そこで、避難所の現状や気をつけるべきポイントを
まとめてみましたのでぜひ参考にしてください!
避難する場所は大きく分けて主に2つある
1つは避難場所です。
避難場所は、地震などによる火災が発生し、
地域全体が危険になったときに避難する場所で、
火災がおさまるまで一時的に待つ場所です。
基本的には食料や水の備えはありません。
もう1つは避難所です。
避難所は、地震などにより家屋の倒壊や焼失などで
被害を受けた方、または現に被害を受ける恐れがある方が、
一定の期間避難生活をする場所です。
飲料水やトイレなどを備えています。
子連れ避難は大人だけの避難に比べ時間がかかる
避難所が開設されましたという防災情報で
自主的に避難を始めてください。
無駄足になるのではと思わず、
できるだけ明るい時間に行きましょう。
日頃からご近所さんやママ友と防災について話し合い、
いざという時には声を掛け合って早めに避難することで
命を守れます。
避難時「子どもは抱っこして徒歩」が原則
車はがれきや濁流によっていつもは通れる道が通れなかったり、
水深が25cmあると車は進めません。
避難の途中ではぐれないように抱っこひもが使える年齢なら
使うことをおすすめします。
抱っこの場合でも何があるかわからないので、
子どもにも必ず靴を履かせていきましょう。
水が内部に溜まって歩きにくくなる長靴は厳禁です。
家族全員がスニーカーで避難しましょう。
自宅避難
大規模災害では子連れの場合は自宅避難派
(自宅が危ない場合は親戚の家など)が少なくありません。
自宅避難は、情報と支援物資を入手しにくいという
マイナス面もあるので、家族でしっかり相談を。
車中泊
車中泊の場合には、いくつか気をつけたいことがあります。
車中泊の場合、夏はとても暑く、冬はとても寒くなります。
そのため、窓ガラス、床、ドアなどに銀マットを
あらかじめ窓サイズに切っておき、
養生テープなどで貼ることをおすすめします。
また、動かずに同じ姿勢のままでいると、
エコノミー症候群になるリスクもあるので、
車内で寝る場合にはベッドのようにフラットになるようにして、
不自然な姿勢のまま寝ないように工夫しましょう。
そして場所選びも大切です。
停めていた場所が浸水区域だったといったことがないように、
ハザードマップで必ず確認を!
ミルクをあげる時に気をつけること
・粉ミルクの場合は、70度以上で殺菌すること
(カイロなどで温めるのはNG)
・液体ミルクの保管状況が35度以上になるような場合は、
常温を超えてしまうので、保管場所に注意する。
(保冷剤入りのクーラーバックに入れる)
・ミルクはよく混ぜて、よく振ること
(割り箸などがあると便利)
さらに、哺乳瓶や乳首が消毒できないこともあるので、
紙コップでミルクをあげる方法もあるので覚えておくと
役に立ちます。
また、飲み残したミルクは必ず捨ててください。
子どもが不安がる時
何よりまずは抱きしめて寄り添い安心させてください。
無理に話を聞きださなくても大丈夫です。
自分から話し始めたら、子どもの話に集中し否定せずに
「そうだね」と共感を。
ママが日常と同じ笑顔で過ごすことが子どもにとって
一番の安定剤です。
※NTTが提供する災害用伝言ダイヤル(171)はご存知ですか?
災害時、被災地へつながりにくくなった場合に提供が
開始されます。
毎月1日、15日の0時~24時などには体験利用することが
できます。
災害時に備えて利用方法を覚えましょう。
被災すると、乳幼児の栄養状態や衛生状態が心配だったり、
今後の生活再建の不安など、心配事が増えます。
避難所にいる場合はもちろん在宅避難でも車中泊でも
今は支援の対象になっているので、
我慢しないで声をあげてください。
ママの精神状態が悪くなると、
子どもに当たってしまうこともあり、悪循環に。
そして、頑張りすぎないようにしようと思ったり、
自分に優しくしようと思っても、
いっぱいいっぱいになってしまうのが災害時なのです。
大切なポイントだけ覚えて注意しながら焦らず避難しましょう。
子連れ避難で必要な持ち物
緊急時にさっと持ち出して逃げられる軽さの、
命を守る最低限のグッズです。
こちらを参考にぜひ準備してみてください。
必要な持ち物
・母子手帳、お薬手帳
・常備薬
・ラップ(お皿代わりや携帯の防水に)
・ナイロン袋(何かを入れたり、トイレの代わりにもなる)
・タオル3枚くらい
・着替え3日分(季節ごとに替えましょう)
・オムツ (あればあるだけいい)(サイズを確認しましょう)
・おしりふき
・授乳ケープ
・液体ミルク
・レトルトの離乳食
・お箸とカトラリーセット
・おやつ
・おもちゃ
・敷マット
・携帯ラジオ
・乾電池
・懐中電灯
・防災、避難マップ
・ホイッスル
・応急手当用品(絆創膏、ガーゼ、消毒面、常備薬)
・衛生用品(ティッシュ、ウェットティッシュ、)
・水、非常食
・携帯トイレ
・ブランケット、保温シート、カイロ)
・現金、小銭
・パーソナルカード(家族の写真、連絡先、持病のメモ)
・貴重品(通帳、印鑑)
その他
充電式掃除機が大活躍
地震の後で停電していても、
充電式の掃除機があれば飛散したものを
吸い取ることが可能です。
避難する際に子供が怪我をするのを防ぐのに役に立ちます。
紙パック式の軽いものが◎
LEDライトやキャンドル
災害時の停電で夜は家の中も外も真っ暗になります。
真っ暗な環境では子どもの不安が増すきっかけになりえます。
100均などでも手に入るLEDライトやキャンドル、
ガーデンライトを備えておきましょう。
バッテリーは電池式が便利
今やスマホは命綱とも言える存在です。
充電式やソーラーは使用できない環境もあるので、
電池式のものなら使えない可能性が低く安心です。
電池は十分な量を備蓄しておくといいです。
非難する時にはあれもこれも必要に思います。
もちろん思う全てのものがあれば便利なのかもしれません。
しかし、いざという時に大量の荷物と子どもを連れて
避難するのはとっても大変ですよね。
必要なものは揃って、身軽に避難できるように
今から準備しておきましょう。
子連れ避難での災害の備え
必要なのは
本当に必要なものを備えておくことと
日々の生活の見直しです。
災害時に適切なタイミングで避難ができさえすれば、
命は助かります。
子連れ家庭にとって大変なのはそこからです。
災害後に避難所で過ごすのは、
我慢がきかない小さなお子さんのいる家庭には
非常に難しいことです。
また、子どものいる家庭に必要なミルクやオムツなどは
支援物資で届きづらいです。
ですから、最低1週間は自宅で安心して過ごすための備えが
必要なのです。
では、具体的にどのようなものを備えたらいいでしょうか。
例えば市販の非常用バッグを購入しても、
子連れ家庭にはそれでは不十分です。
普段の生活を見渡して、家族や子どもそれぞれに
必要なものを備えることが必須です。
今すぐできること
・行けるときにトイレに行っておく
・レースカーテンやブラインドを閉めておく
・寝ている場所の安全を確認してみる
・スマホに必要なアプリを調べて入れておく
・携帯充電器は常に持ち歩く
・生理用品とオムツは使い慣れたものを十分に置いておく
・水、レトルト食品、乾物を多めに買い置きする
・ママバッグの中身は使った分だけ足す
・外出先で非常口とAEDの場所を確認
・ガソリンは半分になったら入れる
子どもを守るために必要なのは、
恐怖に駆られて完璧を目指す防災ではなく、
子どもと一緒に楽しみながら、
日常の延長で当たり前のように取り組むこと。
子どもが体験しながら避難を知る方法でおすすめの1つが、
缶詰や加工品などの非常食を日常生活で食べて買い足す
ローリングストック法です。
普段から食べているものが食卓に並ぶので
災害時も安心して食事ができます。
常に新しい非常食が備蓄でき、
スペースもさほど必要ではありません。
また、普段キャンプによく出かける家族の子どもは、
避難生活の電気がつかない、食糧がない、
トイレがすぐ使えないなどの不便さを、
キャンプと同じように捉えることができ
ストレスをあまり感じずに過ごすことができます。
寝袋・ランタン・クーラーボックス・
水用ポリタンクなどのキャンプ用品の多くは
防災グッズとしても役立ちます。
実際、キャンプを体験してみれば、
準備しておくと役立つ我が家の防災グッズを
知ることにもなります。
子連れキャンプについてはこちらの記事を
まとめ
どんな行動・ものが必要になるかを
じっくりシミュレーションすることが大切です。
せっかく用意した非常用の備えも、
いざその時にすぐ手にできるところになかったり、
使い勝手がよくなかったりすると、
意味がなくなってしまいます。
非常用グッズの中身を確認したり、
家庭で避難時に役に立ちそうな体験を
子どもが遊びながら学ぶなど
ぜひ防災意識を見つめなおしてみましょう。
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