子どもの熱中症の症状って?応急処置と対策を知っておこう!
子どもは体質上、熱中症になりやすく、
高温の環境にいるときには
重症化もしやすいといわれています。
暑い夏に子供が体調を崩すと、
熱中症じゃないかと不安になりますよね。
ここでは、子どもが熱中症になった時の症状を知って、
周りの人がどのように対応すればいいのか、
またそうならないための対策をご紹介します。
子どもの熱中症の症状
子どもの注意するべき熱中症の初期症状は、こちら!
頭痛
子どもが頭痛になると、「頭が痛い」や「ガンガンする」
「ズキズキする」「ドクドクしている」などと
訴えるケースが多いです。
まだ幼く、自分の症状をうまく伝えられない子どもの場合、
泣き出してしまうこともあります。
嘔吐
子どもに吐き気があると、
「気持ち悪い」「おなかが痛い」と訴えるケースが多いです。
また、実際に吐いてしまうこともあります。
発熱・寒気を訴える
体に熱がこもると、体がほてったり、
発熱や体温が高くなったりすることがあります。
汗をかく
大量に汗をかくことがあります。
子どもの元気がない
熱中症にかかると倦怠感が生じるので、
子どもも普段と比べると元気がなくなり、
しんどそうにします。
また、ぐったりとすることもあります。
・ふらふらしている・目がまわる(めまい)と言う
・からだの痛みや手足のしびれを訴える
・目の焦点があっていない
などの症状が現れることがあります。
これは、暑くなると血液中の熱を外気に排出して
上昇した体温を下げるために、
末梢血管に血液が集まり、脳や内臓、
筋肉などに供給される血液が減少してしまうためです。
その他に鼻血、腹痛や下痢の症状が出ることもあります。
さらに重度の熱中症の場合は、意識がない、
からだが痙攣しているとように
誰が見ても明らかな異常を示します。
こうした症状が見られた場合、
急いで医療機関へ行くことをおすすめします。
子どもが熱中症を発症したときの応急処置
子どもが熱中症の症状に当てはまっていたら、
すぐに応急処置をしましょう
早期の応急処置で重症化を防げます。
まずは意識の有無の確認
意識がない場合と意識がある場合では
熱中症の応急処置の方法が異なります。
まず大きな声で呼びかけ、意識の確認をしましょう。
意識がある場合
1.休ませる
涼しい場所に移動し、
衣服などのしめつけがない状態にして寝かせましょう。
めまい、頭痛、気持ち悪さを訴えているときは、
足を頭より高い位置に調節してください。
2.水分補給
用意できるのであれば経口補水液やスポーツ飲料を
少量ずつこまめに飲ませましょう。
水分補給の際は、
100㎖に対して40~100㎎のナトリウムを含有しているもの
(スポーツ飲料はこれに当てはまります)が理想的ですが、
もし、手に入らなければ水でも構いません。
とにかく水分をとるようにしてください。
3. からだを冷やす
体内の温度を急速に下げるには、
氷を入れた水風呂に全身を浸からせることが効果的です。
水風呂の用意が難しい場合は、
からだを水で濡らしてうちわであおぐ、
氷枕や保冷剤を首やわきの下、
脚のつけ根にあてるなどの方法をとりましょう。
自分で水分を摂取できる場合には、そのまま安静にして
しばらく休憩をとります。
ふだんと変わらない状態まで回復すれば、
大丈夫だと判断できます。
もし処置をしても回復しない場合は、
小児科を受診するか、
救急車を呼ぶなどして対応してください。
意識がない場合
すぐに救急車を呼びましょう!!
意識がない、反応が鈍い、言動がおかしい、などの場合は、
すぐに救急車を呼びます。
もし呼吸や心拍がなければ、
心肺蘇生術(人工呼吸と心臓マッサージ)をしましょう。
【注意】誤えんして窒息してしまうこともあるので、
意識がないときには水を飲ませるのは避けましょう。
もし夜間に熱中症が疑われる症状がある場合
症状が軽度で意識があれば、
エアコンをつけて部屋の温度を下げ、
氷や冷たいタオルなどを使って体温を下げます。
太い静脈が皮膚の表面近くを通っている首すじや
わきの下、太ももの付け根を冷やすと、
効率的に体温を下げることができます。
体を冷却することは、医療機関を受診しなくても
すぐにできる対処法です。
また水や、水分と塩分が補給できる経口補水液を飲んで、
脱水を起こさないようにします。
それでももし状態が悪い時は、
速やかに医療機関を受診してください。
子どもの熱中症の対策は?
熱中症は対策が何より大切です。
子どもを熱中症のリスクから守るための
誰にでもできる熱中症の予防対策を
ぜひ覚えておきましょう!
1.水分と塩分を補給する
高温多湿下での適切な種類そして適切な量の水分摂取は、
熱中症を予防するために有効です。
こまめに水分と塩分を補給させましょう。
塩分補給として、普段の食事に塩気のあるおやつを
プラスしてみるのもおすすめです。
また、生後6か月までの赤ちゃんは
母乳と粉ミルクで定期的に水分補給を。
粉ミルクは薄めなくても大丈夫です。
2.涼しい場所でひと休み
外で遊ぶ際は、必ず日陰や涼しい場所での休憩を
入れるようにしましょう。
特に、顔が赤くなっていたり、
大量の汗をかいていたりするときは、
クーラーの効いた涼しい場所に移動を。
ちなみに、『汗をかかないと汗腺が発達しない』
と言う人もいますが、
暑い日にあえて屋外遊びに連れ出す必要はありません。
3.服装にも注意する
帽子をかぶらせることはもちろん、
色の薄い服を着用させることもポイント!
色が濃いものは熱を吸収しやすいためです。
タンクトップやショートパンツではなく、
袖や裾のあるものを選ぶとあせもの防止にもなります。
4.こどもを一人きりにしない
「少しの時間だから」「寝ているから」と
子どもをクーラーのついていない屋内に
一人きりにすることは絶対にやめてください。
特に車内への置き去りは、
毎年のように死亡事故に発展しています。
冷房をつけたままであっても、数分の用件であっても、
必ずお子さんと一緒に行動してください。
5. 外出時の照り返し
対策で見落とされがちなのが、外出時の照り返しです。
子どもは照り返しの影響を大人より受けることを
常に意識しましょう。
ベビーカーは、地面からの位置が高いものを選ぶと、
照り返しの影響を受けにくくなります。
暑さに慣れていない子が熱中症になりやすい傾向があります。
適度に運動させ、暑さに強い体を作りましょう。
本格的に暑くなる前から運動することが大切です。
特に炎天下で遊んだときなどは
子どもの様子に変化がないかを確認し、
異常があればなるべく早期に
対処することを心がけましょう。
まとめ
熱中症は命を落とすこともある重篤なものです。
ですが、怖がり過ぎずに日頃から熱中症の予防を心がけ、
暑い夏を楽しく過ごしましょう♪
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